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整形後の漢方薬って実際どうなの?
鼻その他美容外科
2023.11.06
今回は少し変わった記事になりますが美容整形と『漢方薬』について書いていきたいと思います。
・漢方薬とは?
通常、我々がよく用いる西洋医学の薬剤は特定の症状の病態生理に対しての用量を決めて服用します。
それに対して、漢方薬は原則として2種類以上の生薬を、決められた比率で組み合わせて作られたものを指します。
生薬にはいくつかの有効成分が入っており、複数の症状に対して複合的に効果を発揮します。
さて、今回は美容整形に着眼して記載していくので、
整形後によく使われる
・当帰芍薬散
・治打撲一方
・柴苓湯
の三つについて解説していきます。
①当帰芍薬散
東洋医学でも、西洋医学同様に身体の隅々まで栄養をいきわたらせる成分の概念があります。これを「血(ケツ)」と呼ばれています。「血」の量が少ない、もしくは薄い人は体のすみずみまで栄養素や熱が行き届きません。
大切な「血」がうまく体中をめぐらなくなると、水分代謝も悪くなり、体の余分なところに水分がたまり、その水分が体を冷やして冷えを引き起こします。
当帰芍薬散は、身体の水分バランスを整えるような漢方薬で、血行を良くするのと同時に、水分代謝を整えることで余分な水分を体からとり除く作用があります。
術後は、手術部位に浮腫が起こりやすくなります。なので、この浮腫みを取るときに当帰芍薬散は大変有効な方法になります。
②治打撲一方
治打撲一方は、さらに効果的な漢方薬で、手術部位や打撲部位などの腫れに効果的に効きます。
生薬により患部の熱や痛みを発散して治し、血液循環をよくすることで、よりよい効果を発揮します。
ただ、含まれる成分の「甘草」という生薬が利きすぎると血圧があがることがあるので、注意が必要な場合もあります。
③柴苓湯
柴苓湯は体の免疫反応を調整し、炎症をやわらげる働きをします。なので、傷の治癒過程での治りを促進します。また、水分循環を改善し、無駄な水分を取り除きます作用もあります。
しかしこの漢方も、「甘草」を含んでいるため。高血圧には注意が必要です。
繰り返しになりますが、漢方薬は特定の症状に対してではなく、身体全体の状態を見て用いるものです。
なので、使用する際には、担当の先生に相談するようにしてください。
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