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眼窩下神経ブロックについて
鼻美容外科美容⽪膚科
2022.04.01
顔の感覚を脳に伝える末梢神経の一つである眼窩下神経をブロック麻酔するというものです。 この眼窩下神経というものは、三叉神経という顔全体の感覚を司る神経の枝分かれしたものになります。
Netterの神経解剖学より
上図は顔面の神経支配を図示したものです。
眼窩下神経はV2と呼ばれる部位に属する物ですので、鼻柱・上顎・頬部の感覚を司ることが分かります。
※この上顎神経は多数に枝分かれするため、実際の支配領域に関しては複数の末枝が重複支配する部分が多いです
さてこの眼窩下神経ブロックですが、目元の施術に用いる美容外科もありますが、目元では部位によっては全く効果がないことがあります。
ですので、使用頻度としては、鼻や頬下の施術に用いることが多いです。
例えば、人中短縮、小鼻縮小がいい適応になります。それだけでなく、口元や頬の施術も適応となります。
実際に施術をする際にオススメしたい施術としては、
①人中短縮
②鼻翼縮小(小鼻縮小)
③M字リップ形成術・口唇縮小・口角挙上
いずれも鼻口蓋神経と呼ばれる神経との重複支配部位ではありますが、眼窩下神経ブロック麻酔により大幅に痛みを軽減することが出来ます。
こういった鼻の下~上唇の部位に対してブロックで区域ごと麻酔をすることで、施術中の感覚や、術直後の痛みが感じにくくなります。
目頭切開や下眼瞼の経結膜的脱脂といった目元の施術でも一部効果があるものもありますが、多くの場合はブロックで麻酔するより局所浸潤麻酔の方が効果的である場合が多いです。
当院では患者様の施術に合わせて最適な麻酔法を提案させていただきます。
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