人中は短くできる！？（人中短縮術について）

こんにちは！Rビューティークリニックの村山です！

今回は多くの方からご質問を受ける人中についてのお話になります。

人中は一般的には鼻下から上唇までの皮膚部分を指します。加齢と共に人中は伸び、上唇が薄くなり、口角が下がっていきます。そのため、人中が長いと老けてみえ、短く前方に軽度のカールがあると若く、可愛らしい印象になると言われます。また人中が短くなるとお顔の余白部分が少なくなり小顔効果があります。それにより人中短縮を希望される方が増えていますが、人中短縮術には種類や適応がしっかりあり、不要な人中短縮術は避けなくてはなりません。今回は人中短縮術の方法や適応、注意点についてご説明していこうかと思います。

・人中ってどこの部分？

まず人中は具体的にどこの部分を指すのでしょうか？顔は大きく3つの部分に分けられます。額から眉間までを上顔面、眉間から鼻下部分までを中顔面、鼻下部分から顎先までを下顔面に分類されます（図1）。

人中は下顔面のうち鼻下から上唇までの間の皮膚部分を指します（図2）！

（図2）

人中は一般的に鼻下の真ん中部分を指すことが多いですが、実際は内側人中、外側人中の2つに分けることができます（図3）

（図3）

外側人中は意外と知られていませんが、人中を短くする場合には外側人中も重要な部分となります！

例えば口角が下がっていて唇の外側部分が皮膚に覆われ、隠れて見えない方が意外と多くいらっしゃいます（図4）。そのような方は外側人中が長いことが原因ですので、外側人中に対するアプローチが必要になります！

（図4）

・人中短縮術について

人中短縮には、内側人中短縮と外側人中短縮の2種類の手法があります。それぞれ異なる効果や特徴を持つため、患者様のご要望や顔の骨格、唇の形に合わせて適切な施術を選ぶことが重要です。

①内側人中短縮術

内側人中短縮では、鼻下の人中部分（唇と鼻の間）に切開を行い（図3）、上唇を引き上げることで内側人中の距離を短くします（図5）。この方法は、自然な仕上がりを求める方に適しており、唇に厚みが出るため、ふっくらとした唇を目指したい方にもおすすめです。年齢とともに内側の人中部分は長くなり、上唇も徐々に薄くなるので、加齢とともに人中が長く感じる方にもおすすめな施術となります。

この手術では同時にCカール形成術を行うことが可能です。Cカールとは横から見た時に上唇が上前方に持ち上がり人中部分がCの字の型にカールしている状態を言います（図6）。人中がCカールすることでさらに中顔面が短く見え、若さや可愛さが増して見えます！

（図5）

（図6）

②外側人中短縮術

外側人中短縮は、左右鼻下外側部の唇の上を切開し、皮膚を一部取り除いて縫合する方法です。この手法では、内側人中短縮が中央部分の人中を短くするのに対して、外側部分の人中（鼻から唇までの距離）を短くする方法です（図3）。内側人中短縮に比べて唇の外側のリフトアップ効果が高く、口角が自然に上がることで明るく元気な印象を与えられます。年齢とともに口角の位置は徐々に下がっていき、外側の人中も伸びていくため、外側人中短縮はアンチエイジングの面でも重要な施術になります！

・人中短縮術の適応

①内側人中短縮術

一般的に日本人女性の平均的な内側人中の長さは14〜15mmほどと言われています。ただしそれよりも短いからと言って人中が短く見えるというわけではありません。例えば人中部の厚みが厚い方やのっぺりとしていてCカールがない方などでは少し短くても長く見える可能性があります。

ですので、適応としては人中を短く見せたい方（長さに関わらず）、中顔面の余白を小さく見せたい方、Cカールを作りたい方、唇を厚くしたい方、若々しい印象になりたい方などが適応となります。

②外側人中短縮術

外側人中短縮の適応は、口角の位置が低く下向きの口角の人や唇の外側部分が皮膚で隠れて見えない方（図7）などになります！人中が長いという方の中には、内側人中は長くないのに外側人中が長いためにそのように感じてしまう方もいらっしゃいます。そのような方は外側人中短縮をするだけで全体的な人中の長さが短く感じられ、中顔面短縮効果を得られます！（図8）

（図7）

（図8）

・人中短縮術の注意点

①内側人中短縮術

内側人中短縮術は鼻の下部分のみの人中を短くする施術になります。内側人中を短くした分だけその下の上唇に厚みが出ます（図9）。また上唇に厚みが出ることにより外側の人中と口角がより長く見える可能性があります。元々口角の位置が低い方は内側人中短縮のみを行うと、富士山のような唇の形になり整形感の強い唇になる可能性があります（図10）。このような場合は内側人中短縮と外側人中短縮を同時に行うことで唇の形を綺麗に保ちながら人中を短くすることが可能です。

（図9）

（図10）

②外側人中短縮術

外側人中短縮術は外側の人中を短くする施術です。口角が下がっていて、唇の外側の皮膚が唇にかぶさり、外側の唇が見えにくくなってしまっている方が適応となります。この手術では外側の皮膚の切除量を多くし過ぎると、唇の輪郭（バーミリオンボーダー）の傾斜の角度が平坦となり、バランスの悪い唇になる可能性があります。ですので、一般的には口角挙上術と同時に行うことをおすすめします。口角挙上術により口角が上がることでより自然な唇の形を作ることができます。

以上、人中短縮術の手術法、適応、注意点についてお話させていただきました。人中を短くする際には内側と外側の両方で考える必要があり、しっかりと適応を見ないとバランスが崩れたり、人中が短く見えなかったりするため注意が必要な施術になります！

ご自身がなんの施術が合っているのか、理想に近づくために何が必要になるのかわからない方も多いかと思います。質問等がある場合は気兼ねなくDMください！

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