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鼻整形の最先端!Preservation法とは?
2025.03.16
1. Preservation Rhinoplastyとは?
わし鼻などの大きな鼻を修正する手術は、近年大きく転換する流れがあります。近年の傾向として、従来の切除ベースの方法よりも、組織を最大限保存する方が機能的にも審美的にも優れていることが分かり、Preservation法が注目を集めています。この方法は、従来の「reduction rhinoplasty」とは異なり、鼻の本来の解剖学的構造をできる限り温存しながら形を整えることを目的とした技法です。特に鼻背(dorsum)、軟骨、靭帯の温存を重視し、自然で長期的な結果を得ることができます。
2. 従来のReduction Rhinoplastyとの違い
以下に、わかりやすく比較表を作りました。項目 | Preservation Rhinoplasty | 従来のReduction Rhinoplasty |
---|---|---|
概念 | 解剖学的構造を温存しながら修正 | 骨や軟骨を切除して形を作る |
術後の腫れ・ダウンタイム | 短め(腫れや内出血が少ない) | 長め(組織侵襲が大きい) |
自然な仕上がり | 高い(滑らかなラインを維持) | 術者のデザイン次第 |
鼻の機能性(呼吸など) | 温存されやすい | 機能障害のリスクがある |
修正手術の必要性 | 低い(組織が温存されるため) | ある(変形が起こることがある) |
3. Preservation法の主要テクニック
Preservation Rhinoplastyにはいくつかの重要な技法があります。
(1) 鼻背部-鼻背温存法を使用した骨切り術(Let-down法)
- 適応: 鼻背のハンプを滑らかに整えたいケース・鼻背の幅を細くしたいケース
- 従来の方法: ハンプを一塊にして削り取る
- Preservation法: 鼻背の上層を温存し、下部構造を調整することでハンプをなくす
🔹手術手順
- 鼻背(dorsum)の上層はそのまま保持
- 上顎骨・鼻骨をノミと呼ばれる器械で切り、切開線を入れる
- 鼻背の上層(dorsal lines)をに関しては、削り取らない、もしくはなじませる程度に削る
- 鼻中隔軟骨の内部を切り取り、鼻背全体を沈める(let-down approach)

✅ メリット
-
- 鼻背の滑らかさを維持できる
- 皮膚の収縮や不自然な段差が生じにくい
- 鼻の機能を損なわない
(2)鼻先- 靭帯温存法を用いた鼻尖形成術(Ligament Preservation)
- 対象: 鼻先の自然な可動性を保ちつつ、形を整えたい場合
- 従来の方法: オープンアプローチの際にいくつかの靭帯は失われるがダイナミックに形を変えることが出来る
- Preservation法: 靭帯を最大限残し、軟骨の配置を微調整することで形を整える
🔹温存対象になる主な靭帯
- Scroll Ligament:上外側鼻軟骨と大鼻翼軟骨の間をつなぐ靭帯。
- Pitanguy Ligament: 鼻先の支持構造の一部
✅ メリット
- 鼻先の自然な可動性が残る
- 術後の腫れが少ない
- 鼻の感覚異常が起こりにくい
4. Preservation法の注意点
さて、ここまで解説してきたPreservation法ですが、残念ながらいくつかの注意点もございます。
- 技術的に難しく、結果の予測が難しい
- すべての患者に適応できるわけではない
- かなり大きな鼻の減量には適さない
- 修正の症例には適応は困難
特に、鼻の形が極端に崩れているケースでは、従来の方法が必要になることがあります。
5. まとめ
Preservation Rhinoplastyは、鼻の本来の解剖学的構造を尊重し、より自然で長持ちする結果を得るための手術法です。従来の手術と比較して、より滑らかで機能的な結果が得られ、術後のダウンタイムも短縮されるというメリットがあります。
✅ Preservation法が向いている人
- 鼻背のラインを自然に整えたい
- 術後の腫れを最小限に抑えたい
- 鼻の機能(呼吸など)を維持したい
❌ 従来の方法が向いている人
- 大きな鼻や修正症例
- Preservation法では改善が難しいケース
- 鼻の形を劇的に変えたい
Preservation Rhinoplastyは技術的に高度な手術であり、経験豊富な専門医のもとで慎重に行うことが重要です。
当院では経験豊富な医師が担当させていただきます。ご相談をお待ちしております。
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