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ケロイドってなに?
2025.02.11
こんにちは!
Rビューティークリニック名古屋院の院長、木村です。
みなさん、ケロイドって何か、分かりますか?
ケロイドという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
ケロイドは、皮膚の深いところにある真皮という部分で炎症が続いてしまうことにより生じる疾患(病気)です。
炎症ですので、痒みや痛みがあります。
本来、きずを治すために必要な炎症が過剰に続いてしまうため、血管ができて赤く見え、膠原線維(コラーゲン)ができて盛り上がります。よって痛みや痒みだけでなく、見た目も気になる、大変不快な疾患です。
ケロイドの原因・リスクとは?
中でもケロイドは体質によるものが多く、ご家族で同じような症状の方がいらっしゃる場合も少なくありません。ケロイドは特に意識しないような小さなきず、例えばにきびとかちょっとした毛嚢炎・毛包炎などからもでき、まるで何もない場所に突然できたようにも思えるものです。
ケロイドには好発部位があります。
・胸
・肩
・腕(BCGの注射跡など)
・お腹(特に帝王切開をされた方の下腹部)
・耳(ピアスの穴など)
によくできます。
帯状疱疹やクラゲに刺された傷からもできることがあります。
悪化するリスクとしては、
・運動などでケロイドの部位が引っ張られる力(炎症が強くなります)
・女性ホルモン
・妊娠(妊娠後期で悪化し、授乳中は軽快します)
・高血圧など
などが知られています。
ここで症例写真をみてみましょう。
耳のケロイドですね。
こちらの患者様は、以前に美容外科で受けた耳介軟骨移植(耳から軟骨を採取し鼻整形などに用いる)の傷がケロイドになってしまったとのことでした。
では、ケロイドの治療にはどんなものがあるでしょう。
手術しない方法と手術する方法があります。
- 手術しない方法には主に次のような方法があります。
・飲み薬・・・抗アレルギー薬であるトラニラスト(リザベン)が有効とされています。
・塗薬・・・リンデロンやデルモベートなどのステロイド外用薬、ヒルドイドなどのヘパリン類似物質も有効と言われています。
・貼り薬・・・ドレニゾンテープやサージカルテープ、シリコンテープも有用です。
・ケナコルト注射・・・ステロイドを注射すると、赤みや盛り上がりは著明に減少します。ですが、ステロイドであるため、毛細血管の拡張を呈することもあり、周囲の皮膚の菲薄化が生じることもあるのが欠点です。
- 手術する方法
手術しない方法で軽快するようであれば、手術をしなくても良いのですが、
改善がない場合やひきつれの原因になったりする場合は、手術も考慮すべきです。
手術の場合、放射線療法を組み合わせることがあります。
また、部位や大きさによっては全身麻酔も考慮すべきですので、専門の医療機関への受診も必要となります。
ケロイドは早期の診断・治療が重要です。
もしお悩みの患者様がいらっしゃいましたら、早めに形成外科や皮膚科を受診しましょう。
執筆:名古屋院 木村医師
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