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鼻整形のダウンタイムの過ごし方~①固定について
2022.08.20
今回は鼻整形から抜糸までの過ごし方やどのような経過になるかを解説します。
実際に手術当日の経過についてみていくと、①ご来院②手続き③手術④帰宅という流れになります。
手術中は麻酔をかけた状態で行うので、ほとんど眠った状態になり、意識は基本的にありません。その後、手術が終了した段階で麻酔から目が覚めます。ここの時点で、仕上がりを執刀医と一緒に確認していただきます。その後、テープおよびギプスで固定していきます。ここから抜糸までこの固定は基本的には外しません。
さて、今回はこの固定を中心に解説していきます。固定は①テープと②ギプスの二段階で固定を行います。
このテーピング・ギプスの意義ですが、これは手術の際に軟骨組織などの基盤構造から剥離した皮膚を、作り変えた軟骨の上で適切な位置に覆いなおすという意味があります。
これをやることで、適切な位置に皮膚が覆いかぶさり、仕上がりを綺麗にすることができます。
固定については最初に医療用のテープを貼付していきます。
この固定をしないと中に血が溜まり(血種と呼ばれる)を作り不要な膨らみを作ることがあります。そのような事態を防ぐために、この固定は大変重要なものとなります。
その上から、アクアスプリントと呼ばれるギプス固定を行います。この固定は、腫れを防止するだけではなく、外部からの衝撃から不安定な鼻を守ることもできます。
この二段階の固定で鼻整形後は過ごして頂きます。固定については一週間後の抜糸の日に外す方針としておりまして、その日までは基本的に付けた状態で迎えてもらいます。 やはりこの期間は洗顔が出来ないので、少し耐えてもらう必要があります。
鼻の中に綿球を詰めることもありますが、当院では基本的には詰めない方針としております。
綿球を詰めることにより、パッキング作用としての止血を目的とします。実際にはこの綿球に関する考えは外科医により様々です。
止血という目的に関しては合目的的ですが、同時に、鼻腔内の常在菌が綿球付近で繁殖してしまうリスクもあると考えられます。ですので当院としては、感染予防の観点から綿球によるパッキングはほとんどの例で行わない方針としています。
次回は鼻整形術後のセルフケアについて書いていきます。
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