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糸リフトでは物足りずダウンタイムは避けたい方へはミニ切開リフト
2026.07.15
皆さんこんにちは。Rビューティークリニックの副院長の吉田です。
今回ご紹介するのは、ミニ切開リフトの解説です!症例とともに解説します。
今回の患者さまは「フェイスラインのもたつきが気になる」と主訴に来院された40代後半の女性です。



以前に糸リフトを受けた経験があるものの、十分な変化を実感できなかったとのことでした。一方で、切開を伴うフルフェイスリフトには関心があるものの、仕事や日常生活への影響を考え、できるだけダウンタイムは短くしたいというご希望もありました。
やはり仕方のないことではあるのですが、年齢を重ねるにつれて輪郭がぼやけてきたことを気にされており、特に口元からフェイスラインにかけてのもたつきを改善したいと希望されていました。
そこで今回は、切開による引き上げ効果と、比較的短いダウンタイムの両立を目指して、ミニ切開リフトをご選択いただきました。
術後の経過



術後1週間の時点で抜糸を行います。やはり切開手術なので、ある程度の腫れやむくみは多少あるものの、フェイスラインのもたつきはかなり改善し、輪郭がすっきりしていることが分かります。


術後1か月目になります。腫れがさらに落ち着き、口元から下顔面にかけて、より自然で滑らかなフェイスラインとなったのが分かるかと思います。
ダウンタイムの程度には個人差がありますが、今回の症例では術後1週間、1か月のいずれにおいても、比較的短い経過で回復している様子が確認できました。
ミニ切開リフトとフルフェイスリフトの違い
フェイスリフトの施術内容を理解するためには、まず顔面の組織がどのような層で配置されているかを知る必要があります。
顔の表面から深部に向かって、主に次のような順番で組織が存在します。
皮膚 → 皮下脂肪 → SMAS層 → 筋肉 → 骨
SMASとは、皮下脂肪の下に存在する筋膜性の組織です。加齢に伴う顔のたるみは、単に皮膚が余るだけでなく、皮下脂肪やSMASなどの組織が下垂することで生じます。
そのため、皮膚だけを引っ張るのではなく、どの層まで処理するかによって、手術の効果やダウンタイムが変わります。
ミニ切開リフトの方法
ミニ切開リフトでは、主に皮膚を皮下脂肪の層で剥離して挙上するとともに、SMASを縫い縮めて引き上げるPlication(プリケーション)という方法を用います。
SMAS自体を大きく剥離するのではなく、縫合によって折りたたむように固定することで、皮膚だけではなく、より深い組織にも引き上げる力を加えます。
切開や剥離の範囲が少ないため、フルフェイスリフトと比べると腫れや内出血などのダウンタイムを抑えやすく、通常は術後にドレーンを留置する必要もありません。
フルフェイスリフトの方法
これに対して、フルフェイスリフトでは、皮膚だけでなくSMASの下まで剥離を進め、SMASそのものを移動させて引き上げます。
たるみの原因となる深い組織から位置を修正できるため、引き上げる力が強く、より重度のたるみに対しても高い改善効果が期待できます。
一方で、剥離する範囲が広く、深い層まで操作を行うため、ミニ切開リフトと比較すると腫れや内出血が強く出やすく、ダウンタイムも長くなる傾向があります。また、基本的に術後にドレーンの留置が必要となります。
ミニ切開リフトが向いている方
ミニ切開リフトは、フルフェイスリフトほど強い引き上げ効果を目的とする手術ではありません。
しかし、たるみがまだ重度ではないものの、糸リフトや注入治療だけでは十分な改善が得られにくい方にとっては、有力な選択肢となります。
特に、次のような方に適しています。
・口元やフェイスラインの軽度から中等度のたるみが気になる
・糸リフトでは十分な効果を感じられなかった
・皮膚を切開する治療で、より確実な変化を希望している
・フルフェイスリフトほど長いダウンタイムを確保できない
・ドレーンを使用するような大きな手術には抵抗がある
ミニ切開リフトは、効果の強さではフルフェイスリフトに及ばない一方、切開範囲や身体的な負担を抑えながら、フェイスラインの改善を目指せる点が特徴です。
ミニ切開リフトとフルフェイスリフトの比較
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
| 比較項目 | ミニ切開リフト | フルフェイスリフト |
|---|---|---|
| 主な適応 | 軽度から中等度のたるみ | 中等度から重度のたるみ |
| 主な操作 | 皮膚を皮下脂肪の層で剥離し、SMASを縫縮する | SMAS下まで剥離し、SMASそのものを移動・挙上する |
| SMASの処理 | Plicationによる縫縮 | SMAS下での剥離・移動・固定 |
| 引き上げ効果 | 中等度 | 強い |
| 改善を目指す部位 | 口元のもたつき、フェイスラインなど | 顔全体のたるみ、強いフェイスラインの下垂、ゴルゴ線や深いほうれい線など |
| 切開・剥離範囲 | 比較的限定的 | 広範囲 |
| 腫れ・内出血 | 比較的少ない傾向 | 強く出ることがある |
| ダウンタイム | 比較的短い | 比較的長い |
| ドレーン | 原則不要 | 症例によって必要 |
| 向いている方 | 糸リフト以上の効果を希望しつつ、長いダウンタイムを避けたい方 | より大きな変化や、重度のたるみの改善を希望する方 |
ミニ切開リフトは、フルフェイスリフトよりも効果が穏やかである一方、手術範囲やダウンタイムを抑えやすいという特徴があります。
一方、フルフェイスリフトは、SMASを含む深い組織を直接移動させるため、より強い引き上げ効果が期待できますが、その分、腫れや内出血、ダウンタイムなどの負担も大きくなる傾向があります。
どちらが優れているということではなく、たるみの程度や希望する変化、確保できるダウンタイムによって適した施術は異なります。
大切なのは、たるみの程度に合った治療を選ぶこと
たるみ治療には、糸リフト、脂肪吸引、脂肪注入、ミニ切開リフト、フルフェイスリフトなど、さまざまな選択肢があります。
必ずしも大きな手術を行えばよいわけではなく、反対に、ダウンタイムの短さだけを優先すると、希望する効果を得られないこともあります。
重要なのは、たるみの程度や皮膚の余り、脂肪の量、骨格、希望する変化、確保できるダウンタイムを総合的に評価し、適応を見極めることです。
複数の選択肢を比較したうえで、ご自身の状態と希望に合った施術を選ぶことが、自然で満足度の高い結果につながります。
※術後の腫れ、内出血、痛み、傷跡、左右差、感染、血腫、皮膚の知覚変化などが生じる可能性があります。治療効果やダウンタイムには個人差があります。
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