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埋没の失敗とは?ベテラン美容外科医が解説!
2023.03.08
二重埋没の失敗とはどんなものなのでしょう。
今回はよくある埋没法の失敗について解説していきます。
大きく分けて、埋没法の失敗は2つに分類できます。
①仕上がりがイメージや希望と違う
②痛みや感染などの合併症が起こった
といったケースです。
①の例として、
左右差がある
ハム目になっている
食い込みが強すぎる
糸玉が目立つ
二重ラインが薄くなった(消えた)
傷跡が汚い、傷跡が目立つ
皮膚から糸が出てきた
②の例として、
まぶたの裏から糸が出てきて、角膜損傷を起こした
皮膚が赤く腫れて膿んできた
眼瞼下垂が悪化した
などが挙げられます。
ここからは失敗の原因や回避するための方法を解説します。
☆術後3~6か月が経過しても左右差が目立つ場合は?
シミュレーションが間違っていた、そもそもデザインが間違っていた、などの原因が考えられます。ですが、もともと人は左右差が0ではないことが多いです。多少の左右差がもともとおありの患者様も少なくありません。回避するための方法:新人美容外科医や診察に時間をかけてくれないクリニックや医師を避ける。
☆ハム目になる原因は?
幅を広く作りすぎると起こりえます。ハム目とは、二重ラインとまつげの間の皮膚のたるみがぷくっと膨れて見えることです。回避するための方法:無理に目元にあっていない幅広い二重を作らない。まつ毛の際が見えるくらいの二重を作るように心がける。
☆食い込みが弱い場合は?
時間とともに食い込みが強くなることはほぼありません。
しかし、食い込みが強い場合、基本的には時間経過で改善することがほとんどです。回避するための方法:埋没法の場合は、1か月~6か月ほどの経過は見るようにしましょう。
☆糸玉が目立つのは?
皮膚側(表)に埋没した糸の結び目が、皮膚から浅いところにあるために起こります。回避するための方法: 技術と経験のある医師を選びましょう。絶対に糸玉が分からない方法がいいのであれば、瞼の裏に留めてくる方法を選びましょう。
☆二重ラインが薄くなることは?
比較的起こりうるトラブルです。
まぶたが厚ぼったい方や、もともとの二重よりも幅がかなり広いところに二重線を作った方、蒙古ひだが張っているのに無理に平行二重を作った方、などに多く見受けられます。
回避するための方法:埋没法の方法を選ぶ際、点留めではなく線留めを選ぶ。糸の本数が多い方法を選ぶ。
☆傷跡が目立つ原因は?
皮膚の表面に必要以上の大きさ(長さ)の傷がついたという場合がほとんどです。埋没法にまだ慣れていない新人の美容外科医の中には、かなり大きな傷をつけて埋没法を行う医師もいます。
回避するための方法:値段だけで施術を受けるクリニックや医師を決めるのではなく、技術や経験のある医師にカウンセリングを受けましょう。
☆皮膚から糸が出てくるのは?
きちんと糸を埋没できていなかった可能性があります。もしくは、皮膚側(表)に埋没した糸の結び目が皮膚から浅すぎるところにあると、体内の
生体機能(身体の中で起こる組織的反応)として、その糸を排除しようという機能が働き、瞼の外に糸が飛び出してきます。
回避するための方法:美容外科歴の浅い新人ドクターを選ばないようにしましょう。施術を受ける前にカウンセリングの際、きちんと埋没法の各方法のメリット・デメリットを説明してもらいましょう。アフターフォローの詳細を必ず確認しましょう。
☆まぶたの裏側から糸が出てきた、糸玉のところの皮膚が赤く膿んだ、眼瞼下垂が悪化した
これらの合併症は必ずしも手術が失敗したから起こったとは言い切れません。
きちんと瞼の裏側に埋没していても、体の生体反応で糸が排出されることもあります。また、筋肉に糸を通してくる方法(挙筋法)の場合、手術後一時的に目が開きにくくなることもあります。糸は人工物ですので、感染も100%防ぐことができるものではありません、ですが、なるべく感染を防ぐために、手術後にあまり手で傷口を触るべきではありません。
重要なのは、
・合併症についてカウンセリング時にきちんと説明されていること。
・合併症が起こった際に、しっかりとアフターフォローしてくれるクリニックや医師を選ぶこと。
この2点につきます。
ご参考になれば幸いです。
執筆:名古屋院 木村医師
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