原因は人によって異なり、複数重なっている場合もあります。

下記のどのタイプに当てはまるのかを診断することが重要です。
当院では「唇の形・動き」に起因するガミースマイルに対して、審美的に自然な改善ができる治療を中心に行っています。

1. 上唇の問題

・上唇が短い
・笑ったときに上唇が過剰に上がってしまう（筋肉の過活動）

2. 歯や歯ぐきの問題

・歯が歯ぐきに覆われて短く見える（臨床歯冠長が短い）
・受動萌出不全（歯が正常より歯ぐきに覆われている状態）

3. 骨格的な問題

上顎骨が縦に長い（垂直的過成長）

ボトックス注射（ガミースマイルボトックス）

上唇を持ち上げる筋肉（上唇鼻翼挙筋）の働きを弱めることで、笑ったときの歯ぐきの露出を抑える方法です。


LLSAN：上唇鼻翼挙筋
LLS：上唇挙筋
ZMi：小頬骨筋
図の部位にボトックスを注入し、筋肉の動きを弱めます。


【特徴】
・ダウンタイムが少ない
・効果は3ヶ月程度
・手軽に試してみたい方におすすめ

口唇再配置術（Lip repositioning）

上唇の可動域を制限し、笑ったときに唇が過度に上がらないようにする手術です。


【方法・結果】
・上唇と歯肉の間の粘膜を切除して縫合することで、上唇の位置を下方に固定する。
・結果として、笑ったときに見える歯ぐきの量を減らす。


骨格に問題がない方に有効で、ボトックスよりも長期的な効果が期待できますが、後戻りのリスクや笑ったときの違和感などが残る可能性があります。

Cカール形成術

当院の代表的な治療です。
Cカール形成術とは、人中の真ん中部分（人中窩）を上顎骨に固定することで、自然な人中の凹みと上唇のカーブ（Cカール）を作る手術になります。
この手術により人中が固定されるので、笑ったときに上唇の上がりが制限され、歯ぐきが目立たないようにすることができます。
単に歯ぐきを削るのではなく、口元全体のバランスを整えることが特徴です。


【効果・特徴】
・ガミースマイル改善
・唇に立体感が出る
・人中が短く見える（人中短縮効果）
・口角挙上術などの口元施術との組み合わせで、より理想的な口元に


【当院でCカール形成術をおすすめする理由】
・歯肉切除や強制治療のように、歯や骨に手を加えずに改善できる
・ボトックスよりも持続性が高い
・唇のデザイン性を重視できるため、単なる「歯ぐき隠し」ではなく美しい口元をつくることができる


ガミースマイルに悩まれている方には、まずCカール形成術をご提案しています。
自然な笑顔と理想的な口元を同時に実現できる治療です。